- タイトル読み
- ガクシュウショウガイエルディー : ミエニクイコンナンヘノシエン
- 著者読み
- コヌキ サトル
- 形態情報
- 254p
- 資料種別
- 図書
要約・抄録・解説
読む、書く、計算など、学習面の困難を抱える学習障害(LD)へどう対応するか。LDの基礎から支援まで幅広くわかる。
目次を表示
はじめに
第一章 学習障害(LD)の姿
八・八%!!
「見過ごされてきた子」の内実
目立たない困難
第二章 LDの概念・定義・判断
LD以前の二つの流れ
LD概念の登場
日本におけるLDの定義
認知能力のかたより
LDの判断
医学的診断でのLD概念
LDとSLDは共存できるか?
SLDの診断を巡る課題
「D」の違いを乗り越える
発達性ディスレクシアとLD
発達障害としてのLD
境界知能と残されている課題
さらなる視点――RTI
◎A君はLDなのか?
第三章 学習困難の捉え方――つまずきの因果を探る
「学習困難の原因」を推定し因果律を設定する
原因の推定は「観察可能」+「因果律の設定が可能」が条件
「原因」と「背景」を区切る
「原因」と「背景」の関連を考え「確かさ」を得る
代表的な認知能力検査
「認知能力のかたより」の測定
情報処理の苦手さ
「確かさのある因果律」を通して「支援のきっかけ」を摑む
測定されない(できない)認知能力
「認知能力のかたより」が測定されない場合には?
「認知能力のかたより」を「背景」とするさらなる意義
◎A君の「学習困難の原因」と「認知能力のかたより」の関連は?
第四章 原因カテゴリーと一四の支援の視点――「支援の手がかり」を得る
LDのある子の学習困難の原因カテゴリー
学習困難の原因を生み出す発達障害の「特性」
ADHDの特性と学習困難の原因
ASDの特性と学習困難の原因
学習困難を加速・複雑化させる二次障害・二次症状
学習困難の原因への支援の視点
一四の支援の視点
E君の事例からみる支援への道筋
◎A君への支援の手がかり
第五章 LDへの教育システムと合理的配慮
「特殊教育」から「特別支援教育」へ
特別支援教育への変化による意識変革
日本のLD教育は二本立て
国際条約とICFモデル
LD支援を支える「合理的配慮」
学校教育における「合理的配慮」の転換点
合理的配慮は「アクセシビリティの確保」を指針に
令和の日本型学校教育
「学習の三段構え」モデル
環境因子偏重の危うさ
成功体験の確保
成長の実感
合理的配慮の「シーズ」づくりを
LD支援は未来の教育に先行している?
◎A君にはどのような教育が必要か?
第六章 通常学級での教育的配慮――合理的配慮シーズの創り方
学習指導要領での注目すべき動き
一四の「支援の視点」と〈例示〉の関連
すべての困難の状態に手立てを案出する
一四の「支援の視点」から脱却する
◎A君の「学びの過程での困難」にどう対応するか?
第七章 特別な場で合理的配慮のエビデンスを創る
個別の指導計画と指導仮説
指導仮説とは
指導仮説の柱
〈困難の状態〉をより細やかに把握する
アセスメントが適切な介入・支援につながる
〈見立て〉をつくる――因果律の設定
〈手立て〉のための材料探し
〈状態の改善〉をどう設定するか
適切な指導仮説へのブラッシュアップ――実践された〈指導仮説〉の検証
「特別な場」で得られるお土産
◎A君の「指導仮説」は?
第八章 授業のユニバーサルデザインによる基礎的環境整備
ユニバーサルデザインとは
国際条約とユニバーサルデザイン
「授業のユニバーサルデザイン化(授業UD)」という発想
LDのある子に注目することで授業UDを実現する
発達障害のある子は全体指導の「リトマス試験紙」
授業UDモデル
授業UDのための一四の〈手立ての視点〉
〈参加〉段階
〈理解〉段階
〈習得・活用〉段階
UDLに未来のイメージを観る
◎A君の担任の先生が授業UDの視点を持っていたら
第九章 社会・学校・家庭での「包み込む(インクルーシブ)」環境をつくる
包み込むモデル
LDのある子は「インクルーシブ教育」によってどう育つのか
支援を受けられる能力
家族の「包み込み」――あおいたましい
その後のA君
おわりに
資料 学習指導要領解説にある「配慮の例示」と一四の「支援の視点」との関連
参考文献