内容紹介
トラウマからの「癒しの旅」の同伴者となるための“道案内”。【段階ケア】安定化→トラウマ処理→成長支援。
版元コメント
【著者からさらにメッセージ】
何より大切なのは、癒しへの道が予想外の展開を辿っているように思える時にも、諦めずに進み続けることです。どうぞ、あなたのその道を歩き続けてください。
トラウマ、特に複雑性PTSDからの回復が、直線的であることは滅多にありません。けれども、その先には成長と癒しがあります。ひとつひとつの洞察や新しい肯定的な展開が、変化を生み出します。やがて、こうした一見些細に思える成長の瞬間は積み重なり、それらが、クライアントにとってプロセスと自分への信頼を培う助けとなるのです。
さらに、あなたがクライアントとの取り組みを通して、成長していけるように支えられていると、あなた自身が感じられることを願っています。結びにあたり、他者の苦しみに進んで向き合おうとするあなたの思いに、心より感謝します――心遣いと深い思いやりを世界にもたらそうとするあなたのその取り組みが、世界に意味ある変化を生み出しているのです。
目次を表示
第1章 トラウマと複雑性PTSD を理解する
急性ストレス反応
心的外傷後ストレス症
複雑性PTSD
複雑性PTSDの診断基準
複雑性PTSDのアセスメント
ゆったりとした関係性に気づくことで、安全を確立する
耐性の窓
第2章 トラウマ治療に向けた統合的アプローチの理論的基礎
トラウマからの回復における共通要因
段階に基づく治療
トラウマからの回復の神経生理学
注意制御・選択・封じ込めを治療にとり入れる
第3章 複雑性トラウマの神経生理学
トラウマ治療におけるポリヴェーガル理論
トラウマ反応のF
慢性的トラウマ化の神経生物学
ニューロセプションと社会的関与システム
共感的同調と迷走神経
第4章 複雑性トラウマ治療における治療関係
アタッチメントとアイデンティティ
関係療法における真正性と身についた文化
つながりと協働調整
亀裂と修復
セラピストのセルフケア
第5章 プレゼンスを耕す(マインドフルネスに基づくセラピー)
心理療法におけるマインドフルネス
第6章 解離症状と向き合う(パーツワークセラピー)
パーツ、自我状態、解離症状
パーツワークセラピー
第7 章 身体のパターンを書き換える(ソマティック心理学)
心理療法における身体性
心理療法における非言語的コミュニケーション
セラピーでの非言語的コミュニケーションを観察する
近接への気づきを深める
ソマティック・リソースを築く
第8 章 過去を再処理する(認知行動療法とEMDR)
トラウマの神経ネットワーク
肯定的なリソースを築く
認知的再評価
過去を再処理する
第9 章 健やかさをとり戻す(補完代替医療)
トラウマと健康
補完代替医療をセラピーに統合する
健康管理目標の邪魔になっているもの
自然な迷走神経刺激
第10章 レジリエンスと心的外傷後の成長を育む
意味のある人生を生きる