要約・抄録・解説
神田橋條治の代表作の一つに、長年花クリニックで開催されてきた神田橋ゼミの実録『治療のこゝろ』全四十巻(花クリニック神田橋研究会刊行)がある。神田橋の語りの超絶技巧を楽しみながら、心理臨床の真髄を学ぶことができる独創的な名著として世評が高い。本書は『治療のこゝろ 巻三十六』の全Q&Aに原田誠一がコメントを寄せ、更にリコメントを神田橋條治が記したものである。 率直で斬新なコメントとリコメントが加わったことで、①神田橋臨床の実際がより広く、深く供覧され、②土居健郎、下坂幸三、西園昌久、中井久夫、J.パデルらとの交流の精華が具体的に紹介され、③現在の諸学(例:社会システム理論、基礎情報学、感情心理学、神経精神分析)の知見との一致が示されている。こうして『治療のこゝろ』の魅力が倍増し、この上なく実践的で独創的な臨床指導書がここに誕生した。
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振り返ると/神田橋條治
まえがき/神田橋條治
□第Ⅰ部 治療はクライエントの作業
平成二十年(二〇〇八)七月五日 第三十回
□第Ⅱ部 工夫 さらに工夫
平成二十年(二〇〇八)九月六日 第三十一回
□第Ⅲ部 自在なシヤと確かな芯
平成二十年(二〇〇八)十二月六日 第三十二回
あとがき――スーパーバイザーの楽屋噺縁起/原田誠一