- タイトル読み
- タンキセイシンブンセキテキリョウホウ
- 著者読み
- ホブソン,ピーター、フクモト オサム、コバヤシ リョウ
- 形態情報
- 252p
- 資料種別
- 図書
要約・抄録・解説
本書では,短期精神分析的療法(Brief Psychoanalytic Therapy:BPT)の基本的な考え方と実践方法を解説する。まず第1章ではBPTの土台となる精神分析の考え方をわかりやすく整理し,特に患者が一人では抱えきれない感情を治療者が受け止め,整理することで,患者の発達をどのように促進していくのかに焦点を当てる。第2章では,6種類のアプローチ(対人関係療法(IPT),認知分析的療法(CAT),力動的対人療法(DIT),集中的短期力動療法(ISTDP),会話モデル(精神力動的対人関係療法,PIT),短期精神分析的療法(BPT))について,それぞれの共通点と違いを概観していく。後半では理論より臨床に重きを置き,治療経過を追った症例の数々を紹介するとともに,実際の面接記録を書き起こした逐語録から,特に転移・逆転移に注目し,患者と治療者のやり取りを詳しく検討。また治療マニュアルと遵守マニュアルをもとに,治療者の基本姿勢や具体的な技法を詳しく紹介していき,BPTとIPTを比較した研究の結果も報告している。最終章ではこれまでの内容から,BPTの起源と心理学的な療法の中での位置付けや,その訓練・スーパーヴィジョンの問題についても言及する。BPTの全体像を概観し,これから本療法を学ぶ方にとっての第一選択となる一冊である。
目次を表示
序文
著者について
第1章 精神分析的な背景
第2章 短期精神力動的心理療法の主題とそのさまざまな形
第3章 第一事例の病歴
第4章 第二事例の病歴
第5章 治療マニュアル
第6章 治療的対話Ⅰ
第7章 遵守マニュアル
第8章 治療的対話Ⅱ
第9章 短期精神分析的療法は他とは区別されるのか――調査研究から
第10章 治療の経過
第11章 短期精神分析的療法の位置づけ
参考文献
索引
監訳者あとがき