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登録日:2026/5/29

養親・里親の認定と支援のためのアセスメント・ガイドブック

出版社
明石書店
発売日
2023/10/15
ISBN
9784750356570
ASIN
4750356573

補足情報

openBDに収録されている書誌情報を表示しています。

サブタイトル
パーマネンシーの視点から子どもの人生に寄り添うためのヒント
ページ数
432ページ
価格情報
4,500円(税抜)

内容紹介

子どものニーズに合った資質や養育能力をいかにアセスメントするのか。本書は英国において養親や里親の適性をアセスメントするために用いられている代表的なガイドブックである。適切な養育を考えるうえで、大切な基盤となる指針をもれなく網羅した実践の書。

版元コメント

本書の紹介――養親・里親に求められることの理解とその支援のために  本書は英国において養親や里親の適性をアセスメントするために用いられている代表的なガイドブックです。養親・里親のアセスメント、養成において先進的な方法を提示している英国は、世界的にも恵まれた養親・里親への支援環境を作り上げています。本書はソーシャルワーク理論や臨床心理学を駆使して包括的にアセスメントを行い、パーマネンシーの視点から養子や里子の人生にいかに寄り添った判断や対応ができるかについて、養親・里親候補者の認識を問うことで資質や養育能力をアセスメントでき、支援内容についても検討できるように構成されています。  日本と英国は社会的養護、養子縁組の制度、子どもを取り巻く環境や文化も同じとはいえませんが、保護された子どもに適した養育の実現を目指すにあたり、考えるべき内容は普遍的であることが、本書を手に取ることで実感できるのではないかと思います。  (…中略…)  本書はアセスメントとともに、養育にあたり必要なことを考えるためのものです。すでに養子・里子を養育している養親・里親の支援をするにあたっても、本書に基づきアセスメントし直すことで、パーマネンシーの視点から養子や里子の人生にいかに寄り添った判断や対応、日常の関わりをするかについての課題がはっきりしてきます。私自身の実践ではありますが、国立成育医療研究センターにおいて、心理職と医師が協働して子どもの心身・行動上の問題に関する診断的見立てとともに、本書のコンセプトに基づく里親家庭への包括的なアセスメントに基づく里親支援を行い、参加した子どもたちの問題の多くに改善を示すことができました。その実践の中で里親の方の多くは、将来的な委託解除後の関わりや委託された子どもの実家族との交流について悩んでいらっしゃいました。それらについて早い段階で話し合うことが、子どもの養育を支援する上では不可欠なことであろうと思います。また、アセスメントを行うことで養親・里親の人生を知り、その家庭の歴史を深く理解することで、共感とともに、適切で効果的な養育相談や支援が行えるのではないかと思われます。  本書は、養子縁組や里親に委託された子どもの適切な養育を考える上で、大切な基盤となることが記されています。それらに関わるすべての人にご一読いただきたいと思います。

目次を表示

本書の紹介――養親・里親に求められることの理解とその支援のために  謝辞 はじめに  本書の背景  アセスメント――子どもを中心としたサービス  主要原則  本書を最大限に有効活用するために  アセスメントの開始  キーポイント アセスメントの原則  アセスメントモデル  アセスメントのアプローチのための理論  分析  キーポイント 第1章 アタッチメントと喪失  はじめに  絆とアタッチメントの形成  アタッチメントの段階的な形成――安定型のアタッチメントの子どもの場合  アタッチメントと子どもの発達  安定型と不安定型のアタッチメント・パターン  アタッチメントとトラウマ・喪失  子どものための安全基地の枠組み  養子縁組や里親委託にともなうアタッチメントのアセスメント  成人のアタッチメント  キーポイント  演習|アタッチメント 第2章 動機づけと期待  はじめに  養親・里親となる動機づけを探る  子どもに対する申請者の期待  家族の機能とネットワークの検討  キーポイント  演習|動機づけと期待 第3章 アイデンティティと多様性  はじめに  個人的アイデンティティと社会的アイデンティティ  アイデンティティの形成とパーマネンシー――適応と統合  アイデンティティと多様性  キーポイント  演習|個人的アイデンティティと社会的アイデンティティ  演習|適応と統合 第4章 レジリエンスを備えて生きる  はじめに  子どものレジリエンスを育む  家族として生きていく  サポートを求め、活用する  キーポイント  演習|自己覚知の形成  演習|影響の大きさ  演習|レジリエンスと移行 第5章 養育能力  はじめに  子どもの行動への理解  子どもの行動への対応  ポジティブな養育  キーポイント  演習|ポジティブな養育と子どもの行動への対処 第6章 多様な申請者のアセスメント  はじめに  カップルの関係のアセスメント  演習|パートナー関係のアセスメント  独身の申請者のアセスメント  養育を担う親族や友人・知人、関係者のアセスメント  国際養子縁組のアセスメント  黒人と民族マイノリティの家庭のアセスメント  障害のある申請者のアセスメント  レズビアンとゲイの申請者のアセスメント  トランスジェンダーの申請者のアセスメント 第7章 養子縁組家庭・里親家庭の子どものアセスメント  申請者の家庭の子どもに関するアセスメント――その家庭で暮らしている子どもにもアセスメントを行う  子どもとのコミュニケーション  申請者の家庭に子どもがいる場合の留意事項  キーポイント  演習|申請者の子どもと行う演習 第8章 実親家族との交流  はじめに  永続的な家族による計画的な交流  子どもにとっての交流の必要性  交流のスキルを磨く  養子縁組と永続的な里親への委託をよりオープンに  キーポイント  演習|交流  付録1 ケーススタディ  付録2 申請者が養育者として不適格な場合  主な参考文献  申請者のための参考図書  監訳者あとがき  索引

著者略歴を表示

パット・ビーズリー

長年にわたりBAAF(英国養子縁組里親養育協会)の北東イングランドチームで、コンサルタントと指導者の任務に従事。職歴としては、病院内と小児精神保健チームでの包括的なソーシャルワークとともに、里親養育や養子縁組に携わるソーシャルワーカーおよび管理職として豊富な業務経験を持つ。養親・里親への準備研修、評価、支援、これらの分野のトレーニング指導など、幅広い実績に基づき、アセスメントの分野を専門とする。

引土 達雄

国立成育医療研究センターこころの診療部心理療法士、早稲田大学社会的養育研究所招聘研究員 専門分野:臨床心理学、小児医療心理学、里親支援、子どもへの心理療法 主な著作:「心理職――医師の協働による里親家庭の包括的アセスメントに基づく里親支援プログラムに関するパイロットスタディ」(共著『小児の精神と神経』60(2)、2020年)、「里親養育不調の危機とその回避のプロセス――医療機関における里子・里親支援のあり方の検討の試み』(共著、『小児の精神と神経』59(3)、2019年)、「医療機関による支援に関する里親へのニーズ調査」(共著、『小児の精神と神経』56(4)、2017年)

三輪 清子

明治学院大学社会学部准教授 専門分野:児童福祉、社会的養護、里親 主な著作:『ネットワークによるフォスタリング』〈シリーズみんなで育てる家庭養護 里親・ファミリーホーム・養子縁組2〉(分担執筆、明石書店、2021年)、「里親家庭の『おわかれ』にかかわる3つの視角」(『福祉社会学研究』17、2020年)、「『里親の不足』の意味するもの――なぜ『里親は足りない』のか」(『福祉社会学研究』15、2018年)

山口 敬子

京都府立大学公共政策学部准教授、早稲田大学社会的養育研究所招聘研究員 専門分野:子ども家庭福祉・里親制度 主な著作:「子ども家庭福祉におけるソーシャルワーク専門職の質的向上に関する一考察――イギリスにおける児童ソーシャルワーカーの質的向上に関する取り組みに着目して」(『福祉社会研究』23、2023年)、「日本のフォスタリングに関する法規定についての一考察――イングランドの法規定に着目して』(『福祉社会研究』21、2021年)、「民間団体『バナードス』の子育て支援機関・養子縁組支援団体およびフォスタリング機関の実践から見る日本の課題」(『養子縁組と里親の研究――新しい家族』64、2021年)

御園生 直美

白百合女子大学専任講師、早稲田大学社会的養育研究所研究院客員講師。NPO法人里親子支援のアン基金プロジェクト理事 専門分野:発達心理学、アタッチメント、里親への心理的支援、乳幼児の里親養育 主な著作:『アタッチメント・ハンドブック――里親養育・養子縁組の支援』(共監訳、明石書店、2022年)、『中途からの養育・支援の実際――子どもの行動の理解と対応』〈シリーズみんなで育てる家庭養護 里親・ファミリーホーム・養子縁組4〉(共編,明石書店,2021年)、『乳幼児虐待のアセスメントと支援』(分担執筆、岩崎学術出版社、2015年)

海野 桂

東京外国語大学卒業。福祉支援業務を経て翻訳業に従事。訳書に『コンパッション――状況にのみこまれずに、本当に必要な変容を導く、「共にいる」力』(英治出版、2020年)、『レオナルド・パラドックス――ダ・ヴィンチノートから見える言葉とイメージの交わり』(ビジネス教育出版社、2020年)、『マッキンダーの地政学講義 ユーラシア覇権の歴史力学編』(経営科学出版、2023年)ほか

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