要約・抄録・解説
何らかの物語が生成される可能性を孕むケースを「物語以前」の事態と捉え、物語以前の心理療法の実際を、学生相談を中心とした自験例を通して提示していく。現代的なケースに臨むための新たな視点の提案。
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【目次】
刊行によせて
木村晴子記念基金について
はじめに
序章 心理臨床における物語の位置づけ
I はじめに
II 心理臨床と物語
III 物語へのアプローチ
IV 本書の構成
第1部 “物語以前”をまなざす
第1章 物語を生きる――“自分の物語”の生成過程とその途上における諸問題
II 物語を生きるとは
III 物語を生きるうえでの問題について
IV まとめ
第2章 現代における物語と主体――学生相談から考える
II 青年期と「主体」
III 高等教育と「主体」
IV なぜ男性事例のみを取り上げるか
V 第2部の構成
第2部 “物語以前”に関わる――青年期男性の事例から
第3章 事例1――空虚さを覆うことと剥き出しにすること
I 事例の概要
II 面接経過
III 考察
第4章 事例2――“誤読”を通じてつながる
第5章 事例3――自分をまなざす視点の生成
第6章 事例4――出会うことで立ち上がる自と他の意識
第7章 “物語以前”を生きる現代青年への理解と関わり
II 4事例に共通する“主体”の特徴
III 現代青年との面接におけるセラピストの態度
IV 本稿の限界と今後の課題
第3部 “物語以前”と身体
第8章 事例5――夢と箱庭を通じてイメージと感情にふれる
II 事例の概要
III 面接経過
IV 考察
V まとめ
第9章 事例6――言語以前の世界で出会う
終章 物語以前の心理療法
II 物語以前とはどのような状態か
III 点と線から面へ
IV おわりに――別れ、区切り、終わること
引用文献
人名索引
事項索引
初出一覧
謝辞